先生は蒼い瞳の狼くん*2nd







無防備な状態で突然枕が当たったら誰でもびっくりするだろう


「…」


頭を撫でながら、それを一回だけみて千尋先生が私の姿をみつける


「…サラ?」


お前が投げたのか?

そう言いたそうな顔で私をみるけど、その問いに答えるつもりはない


ただもう…触れたくて…










ギュ―…


「ちょっ」


先生に向かって私は走り出し彼の身体に抱き付くとバランスを崩した私達の身体が倒れこんでしまう


自分でもこんな廊下でなんて大胆な行為は恥ずかしいけど…もういいんだ


「サッ…」


馬乗りになった状態で…私は驚く先生にキスをした


チュと触れあうだけのキスをして唇を離す


「………」


「もう…嫌、ですっ」

「え?」


久しぶりにキスをしたら


再び感情が溢れてきて、涙がこぼれた



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