本気だからねっ!
「ごめん。遅れちゃったね」


しばらくして、ガチャッという扉が開く音と共に千歳君が屋上に来た。


「ううん。全然大丈夫!」


「そっか。それで………返事、聞いてもいい?」


「うん………」


やっぱり緊張してきた。こんなにドキドキしたの、生まれて初めてかも。


「あの………。あたしね、」


心臓がバクバクいって、うまく言葉が出せない。


「あたし………」


「ゆっくりでいいよ」


ニコッと笑ってあたしに言う。


あたしはゆっくり深呼吸をして心臓を落ち着かせたあと、ゆっくりと言葉を繰り出した。


「あたし………まだ瑞模君の事が好き。でも、千歳君の思いに応えたいって思ったの。
まだ、瑞模君を忘れることは出来ないけど、出来るだけ忘れるようにするから……」


「うん」


「だから、











あたしと付き合ってください」










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