本気だからねっ!
「遊びってわかってて付き合うなんてやっぱりお前、面白いよ」


ははっと俺は笑って芽衣に言う。


「だって、遊びだったら別れるとき楽でしょ?」


そう言った芽衣の顔は、切ないような苦しいような複雑な顔をしていた。


こいつも、何かしらの理由があるんだろうな………。


「そっか。じゃ、これからよろしく」


スッと俺は手を差し出した。


「うん!よろしく」


そう言ってニコッと笑って俺の手を握り返してきた。


「じゃ、デート続けよっか!」


俺の手を離して、めっちゃ笑顔で走り出す芽衣。


「ちょっと待てよ!」


俺も、芽衣に追い付くために走り出した。


そして、ここから狂いだしたんだ。


俺の心と人生が―――――。


今はまだ、そんなことを知らずに俺は芽衣という、新しい存在に興味が沸いていた。










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