本気だからねっ!
そんなことあたしに聞かないでください!!


あたしは拒否ることも出来なくて、ただ固まっていた。


「拒否んないってことは……していいんだ?」


先輩はそう言うと、あたしに顔を近づけてきた。


ギュッて目を閉じるあたし。


しばらくそのままでいたら、


「プッ」


って笑い声が聞こえた。


「え?」


あたしはそーっと目をあける。


そしたら先輩はあたしから離れて、大爆笑してた。


えええー――――っ!?


「なんっ………な…、なんで……っ!!?」


あたしはもうパニック。


先輩は大爆笑。


だれか、この状況を説明してください!!!


「はぁー……。杏乃ちゃん鈍すぎ。杏乃ちゃんが目瞑った辺りから俺、離れてたよ?」


そう先輩は優しく言うけど………


今は先輩が悪魔にしか見えません!!










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