本気だからねっ!
「………えええっー――――!!!!!??」


しばらくの沈黙の後、やっぱり叫ばれました……。


「ちょ、梨紗先輩、しーっ、しーっ!!」


周りの人は、いきなり叫んだ梨紗先輩をちらちら見てる。


そりゃ、いきなり叫んだらびっくりだってするよね………。


「どうしました!?」


って、店員さんだってくるんだから……。


「あ、や、なんでもないです。すみません……」


そう言ってペコペコ謝るあたし。


先輩はまだ信じられないみたいで、未だに呆然としていた。


「先輩……大丈夫ですか?」


「………うん。びっくりしちゃって。ってか、なんで?」


「なんか成り行きで?あたしもキスされるとは思ってなくて……」


「……静原はさ、杏ちゃんが中森君のこと好きって知ってるの?」


「いや、たぶん知りません。教えてないし」


ってか、知ってたらキスなんかしないでしょ。


「そっか……。
あいつ、とうとう杏ちゃんに手出しやがって……。絞めてやんねぇと気が済まねぇ」










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