本気だからねっ!
いまいちよくわからない胸のモヤモヤに顔をしかめながら芽衣を見る俺。


「………ぷっ。あははっ!


やっぱり瑞模君て面白いーっ!!」


しばらく見つめあってたら、いきなり芽衣に笑われた。


「はっ?なんだよ、意味わかんねぇし」


「……だって、瑞模君、自分で気づいてないんだもん。


彼女が好きって。
……あっ!もしかして、恋したことないの??」


「………はぁっ!?俺が!?あいつを好き!?


……マジで意味わかんねぇよ。
好きじゃねぇし。
つーか、恋ぐらいしたことあるし。


………昔の話だけど」


芽衣から顔を背けながら答えた。


「あ、瑞模君の昔の話聞きたい!
教えて!!」


「やだよ。大体、何でお前にそんな話をしなきゃいけねぇんだよ。


つーかお前こそ、大丈夫なわけ?」


「……?何が?」


「時々、悲しげな顔すんじゃん。
……なんか抱えてんのかなーって」










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