本気だからねっ！
「当たり前じゃん。


もう、お前を傷つけない。
泣かせたりしない。


だから、俺と付き合って」


その言葉と共に、あたしの涙は一気に溢れだした。


「う……ひっく…。


あたし…瑞模君と…ヒクッ…付き合う……！」


思いっきり瑞模君に抱き付く。


「あーあ。泣かせたりしないって言ったのに」


「う…嬉し涙だからいーのっ！」


瑞模君の顔を見ようと、上を見ると、瑞模君は優しい顔で笑ってた。


そしてそのまま、あたしたちは深くて甘いキスをした。


たくさん傷付いて、たくさん泣いて、たくさん苦しんで……。


辛いことがたくさんあった恋だったけど。


その分、嬉しいこと、楽しいこともたくさんあった恋だった。


何度も忘れようとした恋だったけど、どんなに蓋をしても出来なかった。


あのね、辛いことと楽しいことが紙一重だったの。


あたし、瑞模君に恋してよかった。










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