あたしの執事(カレ)はバンパイアっ
「…あ。」


ハッとした様に、リューク。


あたしを見る。


「す…すいません。お嬢様…。実は。」


「…。良いのよ。誰か、結界に入って来たみたいね?」



あたしも…。


実は。


気が付いてたの。



「リュークが話してた、お客様かしら?」



「…。恐らく。」



リュークがちょっとためらって、続ける。


「お嬢様…。どうか、お逃げください…。」

「何を隠してるの?リューク・ホワイト。」


あたしは、フルネームでリュークを呼ぶ。


「逃げるだなんて、あたしは何もしてないわ?」
< 24 / 35 >

この作品をシェア

pagetop