あたしの執事(カレ)はバンパイアっ
「良いですか?」


リューク。

ポイと、キュートの襟首を掴むと庭に投げ捨てる。

相変わらず、この二人は犬猿の仲だなぁ(苦笑)。


あはは~(笑)


「お嬢様は、育ち盛りなのです。ダイエットなど、私目にお任せを☆」


ウインクする、リューク。


ドキュン☆


紫色のさらさら髪に、同色の紅い紫色の瞳。

白い肌に、背の高いスラリとした体。

リュークは、ハンサムだ…。


ちらっと見ただけで、あたしがドキドキしてしまう程に……(照)
大体ねぇ?


「リューク。貴方の料理が美味し過ぎるから、いけないんだぁっ!」


だって。


リューク。

同じものを食べて居るのに、太らないんだもんっ


「はは。それは失礼致しました。」


リューク。

お辞儀をする。

端正なフォルム。

無駄な動きが、まるで無い。


「止めとけ。止めとけ。良いかあ~マリー。コイツは…むぐぅっ!」


キュート、ちびっこの姿に変身して窓から入り込んで来たのに。


「おやおや?お嬢様のペット君?いけませんねぇ?」


くすくす。

リューク。

笑って、キュートの顔を掴んだ。


「ふみぁぁぁぁ~」
…?


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