モノクロ
アトム
土手に着く
川を見ると少年数人が服のまま川で遊んでいるのが見えた



川が清んでいるんだな
今じゃ入るなんてとてもじゃないが考えられない



『気持ち良さそう〜
ねぇねぇちょっと入ってみない?
この川に入れるなんて貴重だよ!
あ、デジカメ持ってくれば良かったなぁ』



おいおい…俺達は遊びに来たんじゃないんだぞ
デジカメって



ゆずは俺の返事を聞く間もなく土手を下り、川へと走って行く



俺はゆっくり後ろを振り返り団地を見る
昨日の夜とはまた違った風景があった



いつまでもここにいてなんていられない
どうにか方法を見つけて帰らないといけないのだが…



『弘くーん!気持ちいいよ〜、早くおいでよ!』



ゆずが俺を呼ぶ
また振り返り川を見ると、手を振り同時に手招きをした



ま、しばらくは楽しむか♪
夏休みだし〜


俺も土手を下り川へと走って行った
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