Strawberry & Happy Birthday

「そうだ、命清さん。明日の昼、空いてるかな?過去の事を水に流すわけじゃないけれど、君と少し話したいし。それに渡したいものもあるんだ」









渡したいもの…?





知聡関係のモノだろうか?







でもコイツがわざわざそんなもの取っておいてるハズないし。








一体全体何を考えてんのか…。






でも、コイツに私がここで働いているって知られた以上、きっと何かやらかしてくる。







だって過去に私がコイツにしたこと考えれは当然のこと。






私に絶対何かしらの復讐してくるだろう。







目的を知るためにもここはコイツの言う通りに動いてみるのが定石かも…。












「いいですよ。明日の昼ですね?」



「あぁ。12時半に駅前のファミレスでどうかな」



「わかりました」









私の返事を聞いた後、いつも通りの薄っぺらい笑みを見せながらあいつは食堂を後にした。









当然、食堂で私たちの様子を見ていた他の社員たちから質問責めにあったのは言うまでもない。

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