パラレルライン

#2 キューピッド




「告白じゃなかったぁぁ!?」

「明菜ちゃん、お茶吹かないでよぉ〜袖についた〜」

「すまんすまん」


翌日の昼休み、あたし達3人はいつものように弁当を囲む。

話題の中心はもちろん…


「それで〜?告白じゃなかったらなんだったの〜?」

「うん、あのね…」


***



昨日の放課後、あたしと龍太郎の間にはしばらくの沈黙が続いていた。

ついに告白されるんだ…!

どうしよう………!

なんて断れば……!!


あたしの頭の中をそんなことがぐるぐると駆け巡る。


頭パンクしそう…!




しばらくしてから、龍太郎がその沈黙を破った。


『実はな、好きなひとがいて…』

つばを飲み込み龍太郎の言葉をじっと待つ。


ごめん龍太郎、あたし…あんたのこと好きじゃな………



『百合ちゃん』

『…………へ??』





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