極上甘々彼氏様

「あのさ、」

「え?何?」


陸から話しかけられて、

少し驚くあたし。

そして陸は、あたしの方へ歩いてきた。

えっ…なに?どうしたの?

あたしの頭の中はちょっとした

パニック状態に陥る。


「…これ」


そう言って、白い袋を渡された。

これって…購買の袋だよね?


「早く受け取れよ」

「あ、うん」


あたしに?

何が入っているんだろう、と

袋の中を見ると……いちごクリームパン。


「これ…くれるの?」

「……もらっただけだからな」


なんだ。買ってくれたんじゃないのか。


「ありがと」


でもあたしは、嬉しかった。

陸に初めてもらったもの。


「何だよ?さっさと食え」

「嬉しいの。陸が、くれたから」


あたしがそう言うと陸は目を逸らした。

…え。今ちょっと幸せ気分だったのに。


「いちごジャムパンなかったから」

「……えっ?」


なかったって……これ、もらったんじゃないの?

…ふふっ

やっぱり、買ってくれたんだ。


「何ニヤニヤしてんだよ気持ちわりぃ」

「いいのっ」


今は何を言われても嬉しいかも。

< 15 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop