極上甘々彼氏様

先に好きになったのは、あたし。

告白したのもあたし。

今、好きなのもあたし。


全部全部、あたしばっかり。


「いちごミルクとメロンパンな」

「うん」


屋上で"彼氏"とふたりきり。

あたしはパシりを頼まれた。

これはいつもの光景。

屋上を出ようとすると、


「早くしろよ。腹減ってんだから」

「うん。わかった」


カップルらしくない会話。

いや、カップルじゃないのかもしれない。

付き合い始めたのは、1ヶ月前。


──────…
────────……
─────………


「好きです!良かったら、付き合って…ほしいです」


精一杯、ずっと考えていたセリフを言った。


「…いいよ」


君はそう言った。

当たって砕ける為に告白したのに、

まさかOKされるなんて思ってなかった。

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