世界で1番君が好き
告白
「おっはよ」

爽やかな秋晴れの朝、夏美は教室に入ると笑顔で私のところまでやってきた。

「土曜どう……」

言いかけて夏美は止まる。

「今日何で眼鏡なの?」

そう、私はコンタクトをつけないで眼鏡をかけてきた。

気持ちを切り替えるために。
けっこう、形から入るタイプなのだ。

「ちょっとね」

「まぁ眼鏡はおいといて。それで土曜……」

はっとして夏美は質問を始めようとするので、私は呟いた。

「夏美」

「ん?」

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