ただ、あの空へ
僕はまだ事務処理や仕事の仕事がほとんど分からない。
だが、なぜか役職が6つもある。
机の上には見たこともない紙がどっさりおいてある。

…たとえ存在を消されても分からないままではいけないから聞かなくては。

『すみません。これはどうやったらいいんですか?』

…案の定、返事はない。

他の人なら答えてくれるかもしれない。

『○○先生、これはどうしたらいいですか?』

…しかし、返事はない。ちょっとしてから小さい声で、

「…それは適当に。」


あきらかにおかしい。新人の自分ですらこの書類をみて適当ですむ内容だなんて思えない。


目の前の席のお局がふてきな笑みを浮かべている。


…このまま負けるわけにはいかない。
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