ナルシー少年☆蛍斗くん

モテ男〜一難去ってまた一難〜



「はぁ、はぁ・・・」

私達は兄ちゃんの大学に繋がる長い上り坂を歩いていた。


私は朝の一件でほとほと疲れきっていたが、兄ちゃんに会うためなら仕方あるまい。

奴の方も流石に疲れているのか全く喋ろうとはしなかった。

ただただ無言で歩き続けた。

やがて、長い上り坂も終わり、もう大学が見えてきた時のこと。


誰かが大きく手を振りながら近づいてきた。



「けいとー!!」


ん!?

だんだん近づくにつれ、私にも見覚えがあることに気づく。


どこかで見たことあるような・・・

長い髪は高い位置に可愛らしくおだんごにされており、走ってやって来たからかもともと白い肌はほっぺだけ桃色に上気している。

そして目は・・・

そこでやっと分かる。

それはいつか学校で見た、目のクリッとした可愛い子だった。


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