【短編集】闇に潜む影



「・・・さようなら」




口から零れる5文字の言葉は、


私よりも先に地上へと飛んでは、ばらばらになって消えていく。


私には、「さようなら」という言葉さえ伝える人がいない。


もし、今私が口にした言葉に意味を与えるのであれば、


そんな悲しい現実に別れを告げるためだと後付けしておこう。




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