学生レスラーの生活

学校というリング

僕は高校二年生の｢鬼瓦 裕太（おにがわら ゆうた）です。
僕はワケあって前の学校を転校しなければなりませんでした。ワケは何かだって？それはまだ先の話です…。


とりあえず転校先の学校に来てみた。


｢君が今日転校してくるっていう、鬼瓦君かね？｣

ちっちゃいスーツを着たおじいさんがヨボヨボの声で話をかけてきた。


｢はい、あなたは…？｣

首をかしげて聞いてみた。

｢オホン、私がこの信長高校の校長、重盛 吾郎 (しげもり ごろう)じゃ。シゲじぃと呼ばれとる｣ と笑って言う

凄い名前の高校だと思っていたが、見たところ、校舎はボロボロでところどころでガラスが割れてスプレーで落書きがされている…。

そして校舎の中に入り、担任に連れられクラスに向かう。キョロキョロしながら僕は言った。

｢凄い学校ですね…｣

先生は笑いながらこう言った。

｢凄いだろ～？ここの生徒は少し元気でな～｣

少しどころではないと思うが…。そしてクラスに入り自己紹介をしようとすると…

｢誰～？ソイツ？｣
｢知らねー、超シャバくね？！｣

｢俺のパシリにしちゃおっかな～？｣

｢ギャハハハハ！｣

クラスの連中が野次を飛ばす中、黒板に名前