ユメとソラ
誰にも言わないで
学校が終わり、帰り道。


体育館の横にある、バイク置き場で女の子が騒いでいる。


きっと、誰かに告白?



小さい女の子、可愛くて、1つ下の、あたしのクラスの男子にも人気がある、女の子。


えっ!?……マモル!?



あの子、マモルに…?



見てていいのかな?



「ユメ〜お待たせ。待ったぁ?…あれ?マモルくん?」


「そうなの、いいもの、みれるよぉ〜」


「ユメ、知らないの?マモルくん、すごくモテルの。コクラレるの、しょっちゅうだよ。格好いいし、頭いいし、優しそうだもん。」

「ミク、あんた、詳しいんだね。」


「…うん。…だって。」



「だって、何!?」



「うんん。何にもないよ。」



マモルがモテルだなんて…。


近くにいつもいるのに、知らなかった。



堂々と告白がはじまった。

「マモルくん、呼び出してごめんね。前から好きだったの。今、好きな人いるの?」


マモル…やるじゃん。


「俺…好きな人いないよ。…けど、ごめん。つきあえないんだ。」



あんな可愛い子、もったいないよ、マモル。


マモルはこっちを一瞬みて、足早にその場を離れていった。


「ユメ、マモルくんって、いつも、ああやって断るらしいよ。」


「ミク、あんた、ほんと詳しいね。」


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