この世界は残酷なほど美しい
「う…そで…しょ」
「本当は奈緒子ちゃんにも伝えたかった。電話をしたんだけど現在使われてないって言われて…。最後まで美羽は奈緒子ちゃんのことを話してたから。自分の子供みたいに可愛かったって」
じんわりと涙が溢れてくる。
我慢できなかったそれは勢いよく瞳から流れていった。
美羽お姉さん、お姉さん。
お姉さん、お姉さん…
何度呼んでも返事はなくて、余計悲しくなった。
「美羽お姉さんに逢いたい…」
「あの星の折り紙は渡したよ。美羽すごく喜んでた。ありがとう。」
「私…何もしてないのに…」
ありがとう、という言葉がしんみりと心の染みていく。
それがどこか痛かった。
「……じゃあ流星くんは…流星くんは今どこに……」
そうだ。
私にはまだ約束がある。
「流星はあのあとすごく落ち込んでたけど…うん、まぁなんとか…。清秀高校を受験するって言ってた気がするよ」
神様、私に微笑んでください。
私はもう一度あなたに逢って、私の全てであなたを愛します。
だから、神様。
あの短冊の願いを今…。