パパはアイドル♪vol.2 ~奈桜クンの多忙なオシゴト~
「そっか」



「事務所には別れたって言った。喜んでたよ。もうさ、バカ正直になる必要ないって思ってさ。恋愛まで許可取るのはしんどい。今度は上手くやるよ。奈桜にもこれ以上迷惑かけられないし」



「だから、オレは関係ないって。日本語、通じてる?」



「ありがとう」



「ほんとに・・・。訳分かんないヤツだな。じゃ、行くわ。お疲れ」



ちょっと恥ずかしそうに笑いながら右手を上げて、部屋を出て行く。



碧はしばらくさっきの奈桜の照れた笑顔を思い出していた。




「やっぱり・・・、奈桜はカッコイイよ」
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