あたしの自慢の旦那様


車内で…………………。





色々話しているうちに瑠璃の顔色が
悪くなってきている。でも確か瑠璃は
小さい頃から車酔いはしない人だったと
思う。だからどうして気分が悪そうなのか
全然分からない。姉妹なんだからなんでも
言えばいいのに。とりあえず着くまで寝かすことにした。









目的地について………………。







「瑠璃、着いたよ。瑠璃、る~り~~~~~」



「あっ、瑠菜ねぇ。よく眠れた。有難う。」


「まぁいいってことよ。寝ていた分までとことん買い物につき合せてやるー。」


「はいはい。」



「でもここってちょ~ブランドものが売ってるところじゃん。」


「んんーまぁそうなんだけど、お金がないなら私が買ってあげるわよ。」


「私の分まで買うお金なんてあるの?」


「あっ。言ってなかったけっ?あたしもうすぐ結婚するのよ。」


「えぇ~~~~~~~~。そんなことぜんっぜん聞いてない。」

瑠菜は両手で耳をおさえた。

「そっか。ごめんごめん。ママには言ってあったのに。」

「ママは教えてくれなかった。」

「瑠璃は子作りで忙しいとかなんとかってママが言ってたよ。」

「…………。」

「図星?」

「違うもん。」

「じゃあなんなのよ。」

「なんでもない。早く洋服買いに行こうよ。内緒にしていた分洋服買ってもらうからね。」
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