君との関係は幼馴染!?【許婚番外編】
「な……何考えてんだよ! なんでそんなこと……」
「い、いいから! なんでもいいから早くズボン! それかもっと目立たないようにして!」
明は俺を突き放すかのように言いつけてくる。
……目に涙浮かべて。
明が痛がっているのがわかった。
膝の傷じゃなくて、心が痛そうだった。
気が付いたら俺は明を抱き締めていた。
どうにかしてあげたくて。
抱き締めれば明の痛みも分けてもらえると思った。
俺が……
俺が全部、受け止めてやるよ……。