春 ~風が吹いたら~
『卒業式ねぇ……明日よ!西野くんの好きにしなさい。私は強制はしない!林くんと鶴見さんと3人で決めなさい。』
中西先生はそう言って、そっと潤悟の肩を叩いた。
∥∥ 卒業式の
当日。∥∥∥∥∥
潤悟は、ギリギリまで悩んでいた。
3人でって…何だよ……。
「卒業式が終わったらさ、受け取った卒業証書持って、また3人でここに来ようぜ!」
敦也が、前に言っていたことを思い出した。
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