春 ~風が吹いたら~

kiss


-- 夕方。-----




『仁、どうした?』




先に来ていた仁の隣に座り、尋ねた。







『何かなきゃ、会っちゃまずい?』





『まずいでしょ…。お互いに…付き合ってる人がいるんだから。』







仁は真剣な顔をして、何を言ってるんだろう…。







『俺がもし有沙と別れたら、会ってもいいわけ?』





『もしかして、酔ってるの?』





『なぁ!いいわけ?お前と西野は、上手くいってるみたいだな。』






< 174 / 703 >

この作品をシェア

pagetop