春 ~風が吹いたら~

『で、頼みってのは?』





『彼女の誕プレを買おうと思ったんだけど、何がいいかとかよくわかんねぇーし、店も入りにくいしで…』




困ったような顔で頭をかいている、仁。







『何でも嬉しいよ!彼氏がくれるってだけで、嬉しいもんだよ?』





『お願い!』





『………わかったよ。』







仁に彼女…か。



こんなに必死になって……彼女を喜ばせようなんて。







『仁の中では、どんなものをあげる予定なの?』






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