春 ~風が吹いたら~
『で……どうしたいの?』
『今から西野くんの所に行って全部、話をするつもりだから。』
潤悟…ごめん……。
あたしはあなたをとても、傷つけてしまいそうです…。
『……わかった。ただ、潤悟と仁の仲だけは…引き裂かないで…。』
『ふん。こんな時まで自分の心配じゃなく、人の心配をするんだね。華恋ちゃんって、ホント冷静。それとも、ただのバカなのか…あとは、あんまり西野くんを愛してないとかなの?』