春 ~風が吹いたら~

それから何日かは、バイトもなく、ただ大学に通うだけの毎日を過ごしていた。







『最近、どうなの?幸せ?』





『あ…うん。』




由美にきかれて、あたしはそう答えた。







『嘘。華恋はわかりやすいんだから!』




嘘はすぐにバレちゃったけど…。










『そういうことか。まさに…修羅場だね。で、潤悟くんからは?』





『…ううん、何も。』







あれから…潤悟からの連絡は、1回も来ていない……。






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