春 ~風が吹いたら~

『さっき、俺のものにって、言わなかったっけ?離すわけないでしょ?』





『なら、自力でも抜け出す…あんたの言いなりになんてならないから。寂しい人ね!クリスマスに一緒に過ごす相手もいないで、こんなことしてるなんて…。』





『ふん。何とでも言えばいい。こうやって…少しずつ菊原 華恋を知ればいいし。』




服のボタンへと手をかける。







『西野 潤悟には、こんなことも簡単にさせてるんだろう?』





『やっ!!…離せ……!』






< 227 / 703 >

この作品をシェア

pagetop