春 ~風が吹いたら~
『さっき、俺のものにって、言わなかったっけ?離すわけないでしょ?』
『なら、自力でも抜け出す…あんたの言いなりになんてならないから。寂しい人ね!クリスマスに一緒に過ごす相手もいないで、こんなことしてるなんて…。』
『ふん。何とでも言えばいい。こうやって…少しずつ菊原 華恋を知ればいいし。』
服のボタンへと手をかける。
『西野 潤悟には、こんなことも簡単にさせてるんだろう?』
『やっ!!…離せ……!』