春 ~風が吹いたら~
『田崎のことでも、知らないこともあるか。』
『うん!それでいいんだよ。もう、寝よう。』
『あぁ、おやすみ!』
あたしを抱きしめて、潤悟は眠った。
本当は寝ないで、あたしを迎えに来たんだろうなぁ…。
-- 昼。-----
あたしと潤悟は、冬の冷えた部屋で、体を寄せ合って眠っていた。
『潤兄。大学の友達が起きたみたいだけど、華恋の部屋を友達に貸したなら、華恋はどこにいったの?』
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