春 ~風が吹いたら~
命…だけは守るよ。
仁…潤悟……。
-- 閉店後。-----
清掃と品出し。
倉庫で品物を探していると、目の前に潤悟の姿もあった。
『菊原さん。これって、どこにあるかわかります?』
『ごめんなさい。今忙しいので、自分で探してもらえますか?』
『は…はい、すみませんでした。』
あたしは自分のメモ帳に目を通していた。
と、その時。
上を見上げると、大きな段ボールが真上に落ちてきていた。