春 ~風が吹いたら~
無理矢理に目を開けると、翔と仁の姿があった。
『……やめて。心配…しないでって…頼んだでしょ…翔が助けてるのがバレ…たら…困るの…!』
『お前…俺が無理言って、探してもらったんだよ!ここには、店長がいねぇーと入れないから、開けてもらったんだ。』
『それ…なら、もう……行って。』
フラフラしながら、自力で立ち上がったが、よろけてしまったあたしを、仁と翔が支えた。
『離して…!!!!!……翔。』