春 ~風が吹いたら~
何してきた?死にたいのか?』
あたしの肘と膝、足首の手当てはもう既にしてあった。
『あり…がと……手当てして…くれて。』
『飯の用意してくっから、寝てろ。頭のタオル…ぬるくなったら、言えよ。』
仁…。
本当の有沙ちゃんは、仁といた有沙ちゃん?
それとも、あたしがさっき会った有沙ちゃん?
-- 夕方。-----
お昼に、ご飯を作ってくれた仁。
それから、リビングで仁は休んでる。