春 ~風が吹いたら~

先生は椅子に座り、あたしを見た。







『怪我から1週間。大切な人たちとの連絡を絶って、寂しくはないかい…?』





『寂しい…ですよ。今まで、皆に頼って生きてきたなって、改めて思ってるし。でも、また皆と笑うためには、これしかない…そう思ってます。』





『はぁ…!まだ気が抜けないな。きっと、また無茶なことを考えてるだろうしね。最後までつき合うよ!一度乗った船だしね。命だけなら、助けてあげられる。』







先生がとても、頼もしくみえた。






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