春 ~風が吹いたら~
『そうだよ!!!!!あ~!負けるのわかったから、笑うしかないってか?』
『いや、殴ったなら、このあとは文句言わないでよね?どうなっても。』
『ふざけんな!!!!!!!』
赤堀が振りかざした腕を、あたしは掴んだ。
『日高!何してんだ!やれ!』
日高はナイフを取り出す。
『武器は反則でしょ?って、2対1の時点で反則か!刺したいなら、刺せば?』
あたしの言葉に、日高はあたしの腹を刺した。