春 ~風が吹いたら~
翔…許して。
こうしなきゃ、グルなんじゃないかって疑われちゃうから。
あたしは髪をかきあげ、赤堀の顔面を殴り、壁に向かって投げ飛ばした。
『男のくせに…鍛えが…なってねぇ…な…』
赤堀は気を失っていた。
『日高…お前はどうする……?』
『うりゃあ~~!!!!!』
あたしは、みぞおちに拳を入れた。
『日高……女…なんだから………こんなことやめて……誰かに愛される…女になりな…。』