春 ~風が吹いたら~
あたしが起き上がろうとすると、潤悟と翔がとめた。
『そのままで。』
潤悟は言って、自分が座ってた席を、お父さんに譲った。
『彼を西野家に……住み込み…秘書と…して……働かせて…くれませんか…?』
『君は!!!!!もしかして、青山んとこの堺か?!よくも華恋ちゃんを!』
『父さん…この人はもう、敵じゃないよ。』
潤悟がフォローに入った。
潤悟のお父さんがこんなに怒るなんて…初めてみた。
『でも、華恋ちゃんを……』