春 ~風が吹いたら~
『えぇ!』
あたしは電話を切って、潤悟の家のチャイムを鳴らした。
『はーい!』
潤悟のお母さんと、出かけるところだったらしい拓巳くんが出てきた。
『お久しぶりです。』
『華…恋ちゃん。生きてて良かったわ…あがって!』
拓巳くんとお母さんには、潤悟や潤悟のお父さんから生きてたことを説明してくれていた。
そこに、潤悟も出てきた。
『ありがとうございます。でも、これからバイトなんで…』