春 ~風が吹いたら~
あたしが出て行こうとすると、仁が腕を掴んだ。
『行くn……って…本気なんだな。』
あたしの腕にブレスレットがないことに気づいた仁は、あたしの腕を離した。
『うん。』
『俺ら…友達でもなくなったってことかよ…!!!!!友達としてもいたくないってことなのかよ…。』
『うん。じゃあ、今まであり……さようなら。』
あたしは荷物をひいて、仁の家を飛び出した。
1人涙を流しながら、ビジネスホテルまでの道を歩いた。