春 ~風が吹いたら~
『あーー!!!!!何やってんだろ?ごめん。俺、その…』
あたしの肩から手を離した潤悟は、子どものように部屋の中をウロチョロとしていた。
『潤悟……いいよ…』
『…華恋……』
潤悟がこの時、何を思っていたのかはわからないけど、あたしは潤悟を
自由にしてあげようと心に決めていた。
潤悟と知り合ってからの約2年間。
潤悟のペースではなく、あたしのペースで振り回してた。
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