迷い猫
「....ええっ?」
私の耳にはアオの
すっとんきょうな声が届いた。
.....あたしの通ってる学校は
女子高なんだけどな。
「李桜って女子高なの?」
「....うん?」
「あ、てゆうか今日学校は?」
....完璧に忘れてました。
てゆうか、学校の制服は家に置いてきたから
行きたくても行けないんだけど。
「まあ、行きたくなったら行きな?」
俯いた私を撫でる優しい手。
私の事を本当に理解してくれる人に
初めて出逢った気がした。