鬼畜王子のメイド様。



「…っ?あ、雨宮?」


無意識に美月を抱きしめた。
ぎゅーっと強く、離れないように。


美月は小さい。
言うことは誰よりも達者だし。


だけど、小さくてもこれだけ強く生きてきたんだ。


将来、俺のそばで支えてくれると嬉しい。
でもそれを言うのはまだまだ先のこと。


「ど、どうしたの?頭、おかしい?」

「ううん」

「じゃあ…何で抱きしめるの?」


……ん~っと。

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