鬼畜王子のメイド様。




「それはどうも」

「ん?お前、バイト探してるのか?」

「えっ?あっ…」


とっさに手に持っていた求人を背中に隠す。


「隠さなくても、もうバッチリ見えたから」

「あはは。…ですよね」


お金持ち野郎にはバイトを探す私の気持ちなんてわかりやしないだろうな。


まずバイトとかいう単語を口にしてるけど、こいつ、バイトの意味分かってんのかな?


…なぞだ。


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