鬼畜王子のメイド様。



「美月ちゃん、可愛くなったね」

「…え」


いきなり何を言い出すんだ…。
しかも、キラキラスマイルで。


「小さい頃も可愛かったけど、今も変わらずに可愛い」


和樹くんは私の頬に触れる。

そして…


「ずっと、君が好きだった」


――― 触れるだけの、口づけをした。

< 51 / 212 >

この作品をシェア

pagetop