俺様ヤンキーに愛されて。
アイツってー…
「なっ…なによ」
あたしはアイツの小さくなっていく後ろ姿を見つめながら小さく呟く。
助けたなんて信じられるわけないじゃない。あんなウワサ聞いた後だし……。
でも去って行く時のアイツの傷ついた顔……。
本当…なのかな?
あたしは心にモヤモヤを抱えたまま立ち上がろうとする。
ーズキッ
「痛っっ!!!!」
痛みでまたあたしは地面に座り込む。
そうだあたしケガしてたんだ…。
白金こんなトコに一緒にいてくれたんだ……
目がさめた時あたしが白金にしがみついてる体制だったし。
1人になると怖さが舞戻ってくる。
ーザッ
後ろから足音が聞こえる。
まさか白金が戻ってきてくれたの……?
あたしは後ろを振り替える。
「どうしたのぉ?ケガしたの?」
そこにはいかにも怪しい三人の男がいた。
そのうちの1人があたしに向かって手をのばして来る。
「やっ……!!!」