KISS AND SAY GOOD-BYE




『なぁ、この週末なんだけどさぁ、皆で一緒に試験勉強遣らないか!?』



『それじゃあ、僕の家においでよ。

勉強の疲れを癒やしてくれる熱帯魚達もいるから。』



『私はOKよ!

陶一朗、うちに迎えに来てよね。

マコチャン家って行ったこと無いから!』



「じゃあ美華は俺が迎えに行ってあげるな!」



『何時にする!?』



「じゃあ、11時なんてどうかな!?

そしたら、マコチャン家で昼飯が食える。

マコチャンのお袋さんが作る本格的な中華料理は最高なんだよ。」



『分かった。

母さんに頼んでおくよ。

母さんは料理が大好きだから、頼まれたら半端ないくらいに腕を奮ってくれるよ♪』



『それじゃあマコチャン、そんときに彼女呼んどけよ。』



『エッ、マコチャンってカノジョ居たの!?』



『真里江ッチ、それは酷いよ。

マコチャンには女学院に通う愛ちゃんが居るんだぜ!

凄いだろう!?

愛と誠だからな!

工藤 愛って言う子でさ、とっても素直で良い子なんだよ。』



「俺も一度だけ会って話したこと有るけど、マジでちっちゃくておとなしくてふぁっとした感じのかわいこちゃんなんだよ。」



『実は、僕と愛さんは遠縁にあたるんだ。』



「遠縁!?」



『そうなんだ。

僕の父さんには弟(僕の叔父にあたるんだけど)がいて、その叔父さんの奥さんには妹がいるんだ。

その叔母さんの妹さんの娘って言うのが愛さんなんだ。』



『じゃあ、血の繋がりも無ければ、6親等も離れているから、恋愛対象としても問題ないんだね。』



『そうなんだ。

熱帯魚屋さんで、ディスカスの水槽を眺めていたら、隣で同じようにじっと水槽の中のディスカスを眺めている女の子がいてね、

【この魚が気に入ったの?】

って聞いたら、

【これって石鯛なの!?】

って聴いてきたのが、彼女との出会いなんだ。

それからと言うもの、その日から毎日熱帯魚屋さんで待ち合わせして、色々と熱帯魚の話をしたんだ。

そして、親戚なのに、一度も会ったことが無かったんだけど、初めて会ったのが熱帯魚屋さんっていうのに運命を感じて【付き合ってください!】って僕から告白したんだ。』



『親戚だって、いつ判ったの!?』



「そうそう!」



『3回目に会った時、親の話が出たんだ。

その時に、もしかしてって事で彼女がお母さんに聞いてみたらしいんだよ。

それで親戚だって分かったって訳!』


『彼女っていくつ?』



『同じ年だよ。

僕の父さんは、結婚が遅かったからね。』



そして週末



マコチャンこと、平井誠君の家に行くため、バイクで美華ん家に向かった。



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