KISS AND SAY GOOD-BYE

1年生 春休み





春休みに入っても、相変わらず新星GTSと言うカラオケ店でバイトをして、週に1度は美華とデート。


と言っても殆ど俺の部屋か、ばあちゃんのお店(コリアンダイニング梨泰院イテウォン)が殆どである。


美華は本当に韓国料理に嵌ったらしく、ばあちゃんちのメニューは殆ど食べたんじゃないかな!?


今日も二人で、梨泰院(イテウォン)の2階のお座敷で食事をしていた。


「美華、来月から支社で新事業開発チームでバイトだけど、何か良いアイデア無いかな!?」


『ん~…、この間見せて貰った資料だと、かなり色んな会社を経営してるみたいだけど、メインの芸能プロダクションが、かなり充実してる割に、他の事業はカラオケ店以外かなりアバウトな感じだった印象があるわ!

たとえば、インターネット事業部って、ただ自分の所のタレントの動画や歌を配信してるだけじゃん!

それじゃ、テレビと対して変わらないよ。

お金が掛かる分、損した気分だよ。

だから、何か付加価値を付けないと、売り上げが上がらないどころか、サーバー料が払えなくなっちゃうんじゃないの!?』


「やっぱそうだよなぁ!

俺も、そこが引っ掛かっていたんだけど、打開策が見付からなくってさ!

事業を拡げるよりも、まずは充実さすことが必要なんだよな。

何か良い方法ないかな!?」


『まぁ、焦んないでじっくり考えていこう!』


「そうだな!

美華、こっちおいで。」


と言って手招きするから、リュウの隣にすり寄ったら、いきなりギュッと抱きしめてきた。


< 68 / 245 >

この作品をシェア

pagetop