首斬りジュリエット



「なぎさ朝早くてごめんね?」



「いいんだよ、さき」



もうこれで最後なんだから



「あたしもうなぎさと会えないと思うんだ…」



「……そうね」



急に切なくなってきた



なんで?



こんな感情まきとさんといるときだけなのに



「だから…」



そう言って彼女はくまのぬいぐるみをだした



「これ、覚えてる?おそろで買ったやつ」



「もちろんよ」



「これなぎさにあげる」



「え?」



「これあたしと思って大切にして」



さき…



「ありがとう……大切にするわ」



これで



ばいばいなのね
< 113 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop