大切な恋の思い出

『ねぇ、中3になって初めて同じクラスになったよね??』
「うん……。」
(なんか、なれなれしいなぁ…。喋ったことないのに…。)
『よね〜!あたし大上 カナ!よろしく!』
「よろしく…。」
(僕が眠たいって言ったの忘れたのかなぁ…。)
『どうしたの?元気がないよ??』
「いや…体調は良いけど眠い…。」
『あ!ごめん!眠たいって言ってたね…。ホントごめん!』
手を合わせて、ちょっぴり舌を出して謝ってくる。
(そこまで謝るなら別にいいや…。)
「ううん、謝らなくて良いよ。もう、眠たくなくなったし!」
『ホント?!』
「うん!」
また、満面の笑みを見せてくる。
(以外と、笑顔可愛いなぁ…。)

『大上さん!!』
後ろに座ってる男子が大上に話し掛けると、僕との会話の時ように大上は笑顔で会話していた…。
(この子は、常に笑顔なんだ…僕だけに見せるわけじゃないんだ……。)



僕は、中2のときに、一度彼女ができたけれど1ヶ月程で別れて、まだキスも手を握ったこともない…。と言うより恥ずかしがり屋で、なにより恋愛に興味がなかった……。
部活のサッカーにしか興味はなかったんだ…。
告白は何度かされたが全て断っていた……。
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